パーソナルトレーナーになるためには?資格より先に身につけたい5つの力

「筋トレが好きだから、パーソナルトレーナーになりたい」
「未経験からでもできるのだろうか」
「資格を取れば、トレーナーとして活躍できるのだろうか」
パーソナルトレーナーを目指している人の多くが、このような疑問を持っていると思っています。
結論からお伝えすると、筋トレが好きなら、パーソナルトレーナーになれます。

個別指導Lスクール代表の中田です。システムエンジニアとして働きながら、副業でパーソナルトレーナーとしての活動を開始。現在は大阪市内で複数のパーソナルジムを運営し、トレーナーの採用にも携わる。
現在の日本では、パーソナルトレーニングを提供するために、特定の国家資格※が必須とされているわけではありません。資格がなくても、パーソナルトレーナーとして活動すること自体は可能です。
ただし、ここで知っておいてほしいことがあります。
「パーソナルトレーナーになれること」と、「パーソナルトレーナーとして活躍できること」は、まったく別ものです。
パーソナルトレーナーの仕事は、トレーニング種目を教えるだけではありません。お客様の身体や生活状況を把握し、安全性を確保したうえで、目標に合ったプログラムを考え、分かりやすく伝え、結果が出るまで伴走する仕事です。
この記事では、システムエンジニアとして働きながら副業でパーソナルトレーナーを始めた私自身の経験をもとに、パーソナルトレーナーになるために本当に必要な知識や学び方をお伝えします。
資格取得だけでは見えにくい、現場の厳しい部分も正直にお話しします。
私はシステムエンジニアをしながら副業パーソナルトレーナーから始めた

私がパーソナルトレーナーとして活動を始めたのは、2021年1月ごろです。
当時の本業はシステムエンジニアでした。
もともと筋トレが好きだったことから、「好きなことを仕事にしたい」と考え、副業でパーソナルトレーナーを始めました。
最初に行ったのは、NSCAの教科書をメルカリで購入して、自分で勉強することでした。それと並行して、自分自身もパーソナルトレーナーのセッションを受け、実際の指導方法を学んでいました。ジャングルジムスポーツというジムです。
その3ヶ月後にお客様にEMSスーツを着て頂き、セッションをするパーソナルジムにアルバイトとして勤務を始めました。

研修を受け、教科書を読み、PFCバランスやカロリー、トレーニング種目について勉強したことで、ある程度の知識は身についたつもりでした。
しかし、お客様を何名か担当したとき、すぐに壁にぶつかりました。
そのお客様の目標は、マイナス5kgのダイエットです。
自身のダイエットでしたら、-10kgほど成功していたのでトレーニングとPFCの計算と定期的な有酸素をすれば痩せる!と考えていましたが、全然痩せずに離客につながりました。
それっぽいメニューや提案、トレーニングはできても、目の前のお客様の身体を変えることはできませんでした。
無理なく正しく結果を出すには、断片的な知識ではなく解剖学や生理学、ホルモンを含む身体の仕組みを体系的に理解し、お客様の身体を評価したうえで、生活状況や性格まで考慮して提案する必要があります。
そして、その提案をお客様に理解してもらい、「この人と一緒に頑張りたい」と思ってもらう必要があります。
このようにパーソナルトレーナーは、技術力と営業力が必要なとても素晴らしくも難易度が高い職業です。
パーソナルトレーナーになるために必要な5つの力

私が考える、パーソナルトレーナーに必要な能力は次のとおりです。他にも必要な能力はたくさんありますが、エスイオー的に5つに絞っています。
- 解剖学・生理学
- 身体評価
- コミュニケーション
- プログラム作成
- トレーニング指導技術
トレーニング種目をたくさん知ることから始める人も多いのですが、私はこの順番が重要だと考えています。
1.解剖学・生理学
最初に必要なのは、人間の身体がどのような構造で、どのように動くのかを理解することです。
筋肉の名前を暗記するだけでは不十分です。
関節がどの方向へ動くのか、どの筋肉が働くのか、疲労や回復によって身体がどう変化するのかを理解することで、初めて目の前の動きを考えられるようになります。
例えば、スクワットで膝が内側に入っているお客様がいたとします。
種目の知識しかなければ、「膝を外に開いてください」と伝えて終わるかもしれません。
しかし、その動きが起こる理由は一つではありません。
足関節の動き、股関節周辺の筋力、姿勢、身体の使い方、負荷設定など、複数の可能性があります。
解剖学や生理学は、正解を丸暗記するためではなく、目の前で起きていることの理由を考えるための土台です。
2.身体評価

私は、パーソナルトレーナーにとって最も重要なのは、身体評価だと考えています。
身体評価とは、お客様を見て勝手に診断することではありません。
カウンセリングや動作の確認を通して、現在の身体状況や運動経験を把握し、どのような運動を、どのくらいの負荷で行うべきかを考えるためのものです。
主に確認したいのは、次のような項目です。
- 過去の運動経験
- ケガや痛みの有無
- 姿勢や動作の特徴
- 関節の動かしやすさ
- 左右差
- 生活習慣や仕事内容
- 睡眠や疲労の状態
- 本人が感じている不安
身体を評価できなければ、お客様に合ったプログラムは作れません。
これは、私が考える指導の順番とも一致します。
まず身体を見る。次に考える。その後に種目を選ぶ。
種目を先に決めて、お客様をその種目に当てはめてはいけません。
3.コミュニケーション

良いトレーナーは、一方的に説明する人ではありません。
お客様が何を求めているのか、どこに不安を感じているのか、トレーニングをどう受け止めているのかを聞き取れる人です。
同じ「痩せたい」という希望でも、その背景は一人ひとり違います。
健康診断の結果が気になっている人もいれば、自信を取り戻したい人、結婚式に向けて身体を変えたい人、昔着ていた服をもう一度着たい人もいます。
その背景を理解できなければ、本当にその人に合ったサポートはできません。
また、お客様が「今日はきつい」「違和感がある」「この種目は怖い」と言いやすい雰囲気を作ることも、安全管理の一部です。
「頑張りましょう」と励ますだけでは、良いコミュニケーションとはいえません。
お客様の言葉だけでなく、表情、呼吸、動き、反応まで見ながら、必要であれば負荷を下げたり、種目を変更したりすることが求められます。
4.プログラム作成
お客様の目標と身体評価の結果をもとに、何を優先し、どの順番で、どのくらいの負荷や頻度で進めるかを決めることです。
同じダイエット目的でも、運動未経験者と、週3回トレーニングをしている人では内容が変わります。
さらに、仕事が忙しく週1回しか来られない人と、週3回通える人でも、組み立て方は違います。
良いプログラムは、教科書どおりの完璧なプログラムではありません。
そのお客様が無理なく実行でき、継続でき、少しずつ結果につながるプログラムです。
最初に作ったプログラムへ固執するのではなく、お客様の反応を見ながら調整する力も必要です。
5.トレーニング指導技術

最後に必要なのが、実際にトレーニングを指導する技術です。
正しいフォームを自分で実演する力、分かりやすい言葉で伝える力、必要な部分を修正する力が求められます。
同じ説明でも、伝わりやすい言葉はお客様によって違います。
専門用語で理解しやすい人もいれば、日常的な動作に例えたほうが分かりやすい人もいます。言葉より、実際に動きを見せたほうが理解しやすい人もいます。
トレーナー側が正しいことを話していても、お客様に伝わらなければ、良い指導にはなりません。
つまり、必要なのは単なる知識ではなく、
知識を持つこと、身体を見ること、考えること、選ぶこと、伝えること、実際に変化させること
までを一つにつなげる力です。
パーソナルトレーナーに資格は必要?

現在の法律上、パーソナルトレーナーになるために、特定の国家資格は必須ではありません。
それでも、私は資格取得をおすすめします。
資格には、次のようなメリットがあるからです。
- 必要な基礎知識を体系的に学べる
- 採用時に最低限の知識を示せる
- お客様からの信頼材料になる
- 自分の知識不足を把握できる
個別指導Lスクールでは、特にNSCA-CPTの取得を推奨しています。
NSCA-CPTの認定には、試験合格だけでなく、18歳以上、高校卒業相当、有効なCPR・AED認定などの条件があります。
また、資格認定者は、指導中の事故に備える「NSCAジャパン指導者賠償責任保険」に申し込める制度も用意されています。自動的に保険が付帯するわけではないため、加入条件や補償内容は、その時点の公式情報を確認する必要があります。
ただし、資格を取ったからといって、すぐに活躍できるわけではありません。
資格取得によって、解剖学、生理学、プログラム作成、安全管理などの基礎を身につけることはできます。
しかし、実際のお客様は教科書どおりには動きません。
同じ説明をしても、すぐ理解できる人もいれば、できない人もいます。
予定どおりに食事管理ができる人もいれば、仕事や家庭の事情で難しい人もいます。
トレーナーには、知識だけでなく、伝え方、聞き方、雰囲気づくり、その場で調整する力が必要です。
NSCAジャパンも、資格取得は終着点ではなく、現場で学び続けるためのスタートラインだと説明しています。
私たちが採用するときも、資格は「最低限の基礎知識がある」という評価にはなります。
しかし、資格の有無だけで採用を決めることはありません。
資格はゴールではなく、プロとして学び続けるための入口です。
未経験からパーソナルトレーナーになる4つの方法
未経験からパーソナルトレーナーを目指す方法は、大きく4つあります。
4つの方法を比較
| 方法 | メリット | 注意点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 独学 | 費用を抑えやすく、自分のペースで学べる。 | 間違いに気づきにくく、実技のフィードバックを受けにくい。 | 遠回りしてでも一人でやり切りたい人 |
| 未経験可のジムに就職 | 給料を得ながら現場経験を積める可能性がある。 | 研修内容や教育体制が勤務先によって大きく異なる。 | まず現場に入り、働きながら学びたい人 |
| 大学・専門学校 | 基礎から体系的に学びやすく、中長期的に成長しやすい。 | 時間と学費がかかり、社会人には通いにくいことがある。 | 時間を確保でき、基礎から徹底的に学びたい人 |
| 民間のトレーナースクール | 社会人でも比較的短期間で、実技や現場対応を学びやすい。 | スクールによって講師や授業内容の差が大きい。 | 働きながら、効率的に現場力を身につけたい人 |
1.独学で学ぶ
独学でも、パーソナルトレーナーになることはできます。
書籍、動画、資格教材など、学ぶ手段はたくさんあります。
私自身も、最初はNSCAの教科書を購入して独学から始めました。
NSCAの教科書を網羅できれば、独学でOKです。
ただし、独学には大きな弱点があります。
それは、自分の間違いに自分で気づきにくいことです。
自分では、完璧と思っていてもフォーム、身体評価、声かけ、プログラム作成などは、経験者から見ると改善点が多く残っていることがあります。
遠回りしてでも一人で学び切りたい人には向いていますが、できるだけ早く現場で活躍したい人は、定期的にプロからフィードバックを受ける環境を作ったほうがよいと思います。
2.未経験可のジムに就職する
未経験者を採用しているジムへ入り、研修を受けながら現場に立つ方法もあります。
実際のお客様や先輩トレーナーを近くで見られるため、良い環境に入れれば大きく成長できます。
ただし、未経験可と書かれていても、十分な研修が用意されているとは限りません。
数日間の研修後、すぐに現場に出る会社もあります。
その理由は、パーソナルジムは他業界と比べると利益が出しづらいためです。
パーソナルジムは出店がしやすく、参入障壁が低いため需要を上回り店舗が乱立されます。そのため価格競争が生まれやすく、ついていけない店舗は閉店を余儀なくされる構造となっています。
そのため、少しでも早く利益を出す必要があるので研修期間は短いところが多い印象です。
また、研修にも先生役のトレーナーと研修場所を準備する必要があり、そこにも人件費やコストが掛かってきます。
そのため、未経験可と書かれていても、ちゃんと自信を持ってパーソナルトレーナーとしてデビューができる!とは、思わない方が良いかもしれません。
しっかりと勉強したいな!と思って2〜3年経験した後にトレーナースクールに通われる方は、弊スクールでも多いです。
タイミングの違いですが、私の経験的に初めから、専門学校やトレーナースクールに通って正しい知識を身につけて、働く方が良いのではないかと考えています。
応募するときには、次の点を確認することが大切です。
- 研修期間はどのくらいか
- 解剖学や身体評価まで学べるか
- 模擬セッションがあるか
- デビュー後も指導を受けられるか
- 誰が研修を担当するか
「未経験可」という言葉だけで判断せず、教育内容まで確認しましょう。
3.大学・専門学校で学ぶ
私の考えでは、時間と費用を確保できるなら、大学や専門学校は中長期的に見て非常に良い選択肢です。
基礎知識を体系的に学べるため、知識の抜けが起こりにくくなります。
一見すると卒業まで時間がかかるため遠回りに見えますが、正しい基礎が身についている人は、その後の成長が速くなります。
高校卒業後すぐにトレーナーを目指す人や、時間をかけて専門性を高めたい人には、最も堅実なルートの一つです。
一方、すでに会社員として働いている20〜30代の方にとっては、通学時間や学費が現実的な壁になることもあります。
4.民間のトレーナースクールで学ぶ

民間のトレーナースクールは、大学・専門学校よりも短期間で、現場に必要な内容を学びやすい方法です。
特に、仕事を続けながらトレーナーへの転職や副業を目指す方に向いています。
ただし、スクールならどこでもよいわけではありません。
トレーニング種目のやり方だけを教えるスクールもあれば、解剖学、身体評価、プログラム作成、カウンセリングまで学べるスクールもあります。
重要なのは、卒業証書をもらうことではありません。
卒業後に、自分でお客様の身体を見て、考え、提案し、指導できる状態になっているかどうかです。
スクールを卒業した後も、自己学習を続けなければなりません。
スクールは学習の終着点ではなく、独学だけでは埋めにくい実技経験とフィードバックを得る場所だと考えてください。
パーソナルトレーナーに関する6つの誤解
未経験からパーソナルトレーナーを目指す方が持ちやすい誤解を、現場で感じてきたことをもとに整理します。
| よくある考え | 現場から見た考え |
|---|---|
| 筋トレが好きならトレーナーになれる | なれます。ただし、自分のための筋トレから、お客様のための指導へ考え方を変える必要があります。 |
| 資格を取ればすぐに活躍できる | 資格は知識の証明になりますが、資格だけで良いセッションができるわけではありません。 |
| 身体が大きくなければいけない | 必須ではありません。お客様によっては、身体が大きすぎないトレーナーのほうが親しみやすい場合もあります。 |
| トレーニング知識が最も重要 | 種目数よりも、お客様の身体を正確に評価する力のほうが重要です。 |
| 営業や接客は必要ない | 非常に重要です。良い指導も、その価値が伝わらなければ選んでもらえません。 |
| SNSで集客できれば独立できる | 一度集客できることと、継続して通ってもらえることは別です。独立後に重要なのは継続率です。 |
特に注意してほしいのが、SNSと独立の関係です。
SNSで多くの人に知ってもらうことは大切です。しかし、SNSはあくまでも、最初の出会いを作る手段の一つです。
一度来てくれたお客様が、
「身体のことをよく見てくれている」
「説明が分かりやすい」
「この人とトレーニングすると前向きになれる」
「これからも任せたい」
と感じなければ、継続にはつながりません。
独立できるトレーナーは、集客できるトレーナーではなく、お客様に継続してもらえるトレーナーです。
未経験者が現場を目指す3か月のロードマップ

パーソナルトレーナーとして現場に立つまでの期間は、学習頻度や本人の経験によって変わります。
一つの目安として、私は3か月を考えています。
ただし、「3か月たてば自動的にプロになれる」という意味ではありません。
基礎を学び、繰り返し練習し、最低限のセッションを安全に組み立てられる状態を目指す期間です。
1か月目:身体の基礎を学ぶ
最初の1か月では、次のような基礎を学びます。
- 解剖学
- 生理学
- 基本的なトレーニング理論
- 栄養学
- 基本種目のフォーム
この段階では、知識を暗記するだけでなく、自分の身体で動きを確認することが大切です。
筋肉の名前を覚えたら、実際の動作でどのように使われているのかを確認します。
2か月目:身体評価からプログラムを考える
2か月目からは、知識を指導へつなげていきます。
- カウンセリング
- 姿勢や動作の確認
- 身体評価
- 目標設定
- プログラム作成
- フォーム修正
この段階で大切なのは、すぐに答えを出そうとしないことです。
まずお客様の身体を見て、なぜその動きになっているのか仮説を立てます。そのうえで、目的と身体の状態に合った種目を選びます。
3か月目:セッション全体を繰り返し練習する
3か月目には、カウンセリングからトレーニング終了まで、一連のセッションを繰り返し練習します。
- お客様役へのカウンセリング
- 身体評価
- プログラムの提案
- トレーニング指導
- 声かけ
- フォーム修正
- セッション後のフィードバック
知識を説明できるだけではなく、限られた時間の中で、実際にセッションを進められる状態を目指します。
個別指導Lスクールでは、1コマ90分・全40コマのカリキュラムを組み、週2回の場合は約3か月、週1回の場合は約6か月で学べる設計にしています。座学で学んだ内容を実技で試し、小テストや実技試験を通じて理解度を確認します。
現場デビューできるかを判断する「5,000円×16回」の基準
私が、未経験者のデビュー基準として大切にしている質問があります。
あなたは、自分の親友や家族に「1回5,000円のセッションを16回受けてほしい」と、自信を持ってお願いできますか?
5,000円を16回なので、合計8万円です。
無料で練習相手になってもらうだけなら、多くの人がお願いできます。
しかし、大切な家族や親友から8万円をいただくと考えると、自分の知識や技術に本当に責任を持てるかが見えてきます。
- 安全に指導できるか
- 相手の身体を評価できるか
- 目的に合ったプログラムを作れるか
- 変化が出ないときに修正できるか
- 16回通いたいと思ってもらえるか
この問いに対して、「ぜひ受けてほしい」と心から思える状態になったときが、一つのデビュー基準です。
資格を取った日でも、授業をすべて受け終わった日でもありません。
大切な人の身体とお金を預かる覚悟を持てたときが、プロとしてのスタートラインです。
伸びるトレーナーに共通するのは「素直さ」

これまでトレーナーを採用・育成してきた中で、伸びる人には共通点があります。
それは、素直さです。
ここでいう素直さとは、何も考えず、言われたことに従うことではありません。
経験者からアドバイスを受けたときに、まず一度やってみることです。
伸びる人は、
聞く → やってみる → 見てもらう → 修正する
という流れを繰り返します。
一方、成長が遅くなりやすい人は、まだ十分な経験がない段階から、自分の考えにこだわりすぎてしまいます。
アドバイスを受けても、
「自分はこう思います」
「動画では違うと言っていました」
「自分にはこの方法が合っています」
と、試す前に拒否してしまいます。
もちろん、最終的には自分の頭で考える力が必要です。
しかし、最初から自己流にこだわると、正しい基準を身につけるまでに時間がかかります。
まずは信頼できる講師の方法を再現する。
そのうえで、「なぜこの方法なのか」を考え、自分なりに応用する。
この順番を守れる人は、非常に速く成長します。
トレーナーに営業や接客が必要な理由
「技術が高ければ、営業や接客は必要ない」と考える人もいます。
しかし、パーソナルトレーナーにとって、営業や接客は非常に重要です。
ただし、ここでいう営業とは、無理に高額な契約を勧めることではありません。
お客様の悩みや目標を聞き、
「現在はこのような状態です」
「目標に向けて、まずここから改善していきましょう」
「この頻度で続けると、このような変化が期待できます」
と、必要なことを分かりやすく説明する力です。
どれだけ良い知識や技術を持っていても、その価値がお客様に伝わらなければ、選んでもらうことはできません。
接客も同じです。
お客様は、トレーニング種目だけを買っているわけではありません。
自分の身体を理解してもらえる安心感、前向きになれる時間、努力を認めてもらえる体験も含めて、パーソナルトレーニングにお金を払っています。
トレーニング効果だけでなく、
「この人には相談しやすい」
「今日も来てよかった」
「来週も頑張りたい」
と思ってもらうことが、継続につながります。
トレーナースクールを選ぶ5つのポイント

民間のトレーナースクールは、講師やカリキュラムによって学べる内容が大きく変わります。
スクールを比較するときは、料金や資格取得率だけでなく、次の5点を確認してください。
1.講師自身が現場で指導しているか
知識があることと、教えられることは別です。
現役でお客様やトレーナーを指導している講師であれば、教科書だけでは分からない現場の判断も学びやすくなります。
2.身体評価を学べるか
トレーニング種目のやり方だけではなく、身体の状態を確認し、原因を考える方法まで学べるかを確認しましょう。
「この場合はこの種目」と答えだけを覚える授業では、想定外のお客様に対応できません。
3.模擬セッションがあるか
トレーナーは、知識を持っているだけでは務まりません。
実際に話し、身体を見て、プログラムを作り、説明する練習が必要です。
4.自分の指導に対するフィードバックを受けられるか
大人数の授業では、分からないことを質問できなかったり、一人ひとりのフォームや説明方法まで見てもらえなかったりすることがあります。
自分の弱点に合わせたフィードバックを、どのくらい受けられるかを確認しましょう。
5.卒業後も学び続ける前提になっているか
「卒業すれば一流になれる」と強調するスクールには注意が必要です。
どれだけ質の高い授業を受けても、卒業後の自己学習と現場経験は欠かせません。
卒業後のキャリアや学び方まで、現実的に説明してくれるスクールを選びましょう。
個別指導Lスクールが1対1の授業を行う理由

個別指導Lスクールでは、授業を1対1で行っています。
大人数の授業が悪いわけではありません。
ただ、受講生によって、理解できている部分と苦手な部分は違います。
解剖学は理解できても、説明が苦手な人もいます。
トレーニング経験は豊富でも、身体評価が苦手な人もいます。
人前で話すことは得意でも、プログラム作成に時間がかかる人もいます。
1対1であれば、理解できている部分に必要以上の時間を使わず、苦手な部分に時間をかけられます。
また、分からないことをその場で質問し、フォーム、声かけ、身体の見方まで細かく修正できます。
個別指導Lスクールでは、NSCAジャパンマスターコーチなどの資格・指導歴を持つ講師の監修のもと、動作評価、原因の分析、プログラム作成、コーチングまで扱っています。単に正解を覚えるのではなく、自分で適切な指導を考えられる状態を目指しています。
現在の受講生は7割以上が未経験者で、年代は20代が約6割、30代が約3割です。仕事と並行して通う方に合わせ、講師と相談しながら受講スケジュールを組んでいます。
卒業生が知識ゼロから現場に立つまで

実際に個別指導Lスクールへ入学したT.Kさんは、トレーナーとしての知識がない状態から学び始めました。
解剖学を学ぶだけでなく、模擬セッション、ストレッチ、身体に触れて確認する練習など、実際にアウトプットする経験を重ねました。
卒業後はトレーナーとして活動し、知識や技術だけでなく、学ぶ姿勢や自分で考える姿勢も身についたと話しています。
Mさんも、解剖学やトレーニング理論に加えて、身体評価、ストレッチ、セッションの進め方まで学びました。1対1で分からないことを質問しながら、自分の課題に合わせた指導を受けることで、少しずつ自信をつけています。
2人に共通しているのは、知識を覚えただけではないことです。
実際にセッションを行い、失敗し、フィードバックを受け、修正する経験を繰り返しています。
知識ゼロからでも、正しい順番で学ぶことはできますが、結果を出し活躍できるトレーナーになるのは一握りのみです。
パーソナルトレーナーになるためによくある質問
Q.おすすめの資格はありますか?
個別指導Lスクールでは、NSCA-CPTを推奨しています。ただし、資格だけで現場力が身につくわけではないため、身体評価や模擬セッションなどの実技練習も必要です。
Q.筋トレ未経験でもパーソナルトレーナーになれますか?
なれます。ただし、自分自身が基本的なトレーニングを経験することは必要です。知識だけでなく、自分の身体を動かし、フォームや負荷の感覚を理解しましょう。
Q.会社員を続けながら目指せますか?
可能です。私自身もシステムエンジニアとして働きながら、副業でパーソナルトレーナーを始めました。いきなり会社を辞めるのではなく、仕事を続けながら学び、自分に向いているかを確かめる方法もあります。
Q.独学とスクールのどちらがおすすめですか?
遠回りしてでも一人で学び切りたい人には、独学が向いています。一方、フォームや身体評価、接客などについてプロから直接フィードバックを受けたい人には、スクールが向いています。
Q.スクールを卒業すればすぐ独立できますか?
卒業直後の独立を一律におすすめすることはできません。知識や技術に加えて、お客様に継続してもらえる指導力、接客力、集客力、運営力が必要です。まず現場経験を積むという選択肢も検討しましょう。
まずは「自分に何が足りないのか」を知ることから始めよう

パーソナルトレーナーになるための最初の一歩は、会社を辞めることでも、資格試験に申し込むことでもありません。
まず、自分に何が足りないのかを知ることです。
- 基礎知識が足りないのか
- 身体評価ができていないのか
- 自分のフォームに課題があるのか
- 人に説明する経験が足りないのか
- 現場に立つ自信がないのか
現在地が分かれば、次に学ぶべきことが見えてきます。
個別指導Lスクールでは、入学前に無料体験授業を実施しています。
体験授業は約60分で、カウンセリング、授業、フィードバックを行います。スクールの説明を聞くだけでなく、現在の知識や技術を確認し、自分に必要な学びを整理する機会として利用できます。体験後の無理な勧誘や、しつこい営業は行いません。
筋トレが人生を変えてくれたなら、次はあなたが誰かの人生を変える番です

筋トレが好きであることは、トレーナーを目指す十分なきっかけになります。
しかし、お客様の身体を預かる仕事をするなら、好きという気持ちだけで終わってはいけません。
解剖学と生理学を学ぶ。
身体を正確に評価する。
お客様の話を聞く。
目的に合ったプログラムを考える。
分かりやすく、安全に指導する。
そして、現場に立った後も学び続ける。
資格を取ることも、スクールを卒業することも、ゴールではありません。
お客様から「これからもあなたにお願いしたい」と言ってもらえるトレーナーになることが、本当のスタートです。
まずは無料体験授業で、現在の自分に足りないものを確認してみてください。
この記事を書いた人

中田 翔|個別指導Lスクール代表
2021年1月、システムエンジニアとして働きながら、副業でパーソナルトレーナーとしての活動を開始。現在は大阪市内で複数のパーソナルジムを運営し、トレーナーの採用にも携わる。独学で知識を学び現場に立つ中で、「知識を持っていること」と「お客様に結果を出してもらうこと」の違いを痛感。
自身が経験した独学で遠回りしてしまった経験をしてほしくない。パーソナルトレーナーってという想いで個別指導Lスクール|パーソナルトレーナー養成スクールを開校しました。
個別指導Lスクールでは、種目のやり方だけではなく、解剖学、身体評価、プログラム作成、コミュニケーションを通じて、お客様に選ばれ続けるトレーナーの育成を目指しています。
